Report
2012.12.26
笠ひろふみの決意
12月26日に特別国会が召集され、安倍政権が発足しました。私どもは野党として再出発です。衆議院ではわずか57人の野党第一党となりますが、政権を担当した経験を持つ唯一の野党だからこそ大きな責任があります。三分の二の勢力を占める自公政権に対して、チェック機能を果たしつつも、与野党の立場を超えて協力すべきは協力をしながら“決めていく政治”を実行していく姿を見せていかねばなりません。
東日本大震災からの本格的な復興は未だ道半ばです。原発との戦い、津波によって大きな被害を受けた街々の復興。今なお30万人以上の避難生活をされている方々のためにも、国が一丸となって一刻も早い復興に向けて取り組んでいかねばなりません。長引くデフレを脱却して経済を再生し、特に若い世代の雇用を改善していく必要があります。3党合意で法案が成立した社会保障と税の一体改革も、国民会議での議論がスタートしたばかりです。年金一元化や後期高齢者医療制度の見直しなどの具体的な制度設計、消費増税に伴う低所得者対策や軽減税率の適用などもこれからの検討課題です。反対のための反対、不毛な党利党略の対立ではなく、建設的な議論を十分に行った上で、決めるべきは決めていく新しい政治の秩序をつくる必要があります。領土・領海を守る体制の強化や北朝鮮による拉致問題など国家の主権にかかわる重要課題も山積しています。引き続き超党派の議連活動などを通じてしっかりと取り組んでまいります。
また、私は「人づくりなくして国づくりなし」の信念の下で、政権交代以降、文部科学副大臣、大臣政務官として教育分野の改革に全力を挙げてまいりました。高校無償化や少人数(35人以下)学級の推進、学校の耐震化や奨学金の充実などの多くの成果をあげることが出来ました。一方で、やり残したこともあります。形骸化が指摘されている教育委員会制度の抜本的な見直しを含めた地方教育行政の在り方、教員養成や採用の在り方などは国会の場でしっかりと提案型の議論を行い、方向性を出していけるように臨んでまいります。
私どもは新しい代表として海江田万里氏を選出しました。来年の夏には参議院選挙が行われます。全国はもちろん神奈川県においても今回の総選挙で壊滅的な敗北を喫し、党再生に向けての取り組みを急がねばなりません。海江田新代表の下で結束し、国民の皆様からの信頼を一歩一歩取り戻すことが出来るように頑張ってまいります。