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2011.05.30

福島県へ出張

5月30日(月)、学校の工程の土壌対策に関する視察と説明のため
福島県に出張し、県知事、伊達市長、そして現地の小学校の保護者等と
意見交換をしました。
H23.5.30sisatu①.jpg
(佐藤県知事との意見交換)
主な要望等
・学校の土壌対策については全額国の負担をお願いしたい。
 公立98.3%に対して私立は1/2の補助。公立と大きな差がある。
 公立についても、人口・税収ともに減っている市町村が数%の負担を
 措置することは大変なこと。激甚災害制度にこだわらず、
 非常事態として全額国の負担をお願いしたい。
・埋設する土壌について、最終的にどのように処分するのか検討し、
 方針を早く出してほしい。

H23.5.30sisatu②.jpg
(富成小学校の校庭を視察)
H23.5.30sisatu⑦.jpg
(富成小学校の保護者、校長等との意見交換)
保護者からの主な要望等
・通学路のモニタリングも実施してほしい。
・プールの利用についても早く基準を示してほしい。
・健康調査を行うとの話があるが、いつ頃から行うか。
H23.5.30sisatu④.jpg
(仁志田伊達市長との意見交換)
主な要望等
・文科省として、プール利用等に関する指針を出すときには、やるべきことを
 明確にして示すべきである。
H23.5.30sisatu⑤.jpg
(松陽中学校における保原小学校の授業を視察)
校舎損壊のため、保原小学校の低学年、3・4年生、高学年がそれぞれ
他の学校に分散して授業を実施し、松陽中学校では、保原小学校3・4年生
約250人が授業を受けています。
通学手段としてスクールバスを10台使用し、5台が低学年、5台が3・4年生で
各学校に通学し、高学年は徒歩で近くの中学校に通っています。
H23.5.30sisatu⑥.jpg
(小国小学校で保護者等との意見交換)
校長、保護者等からの主な要望
・理科や生活科の授業では地域の自然を学ぶ時間もあるが、この状況では
 対応できない。
・内部被ばくがどうなっているのか懸念される。
・自分たちでも出来ることがあるなら、放射線を減らすための方策を示してほしい。
・表土を削って山にしている状況は不安なので、国が主体的に土の処置について
 対応してほしい。
・子どもが外出するときには、どのような場所ならどれくらい活動できるか、また
 どの様なことに気をつければいいのかなど、具体的に対応すべきことが分かるように
 してほしい。
・自宅などのモニタリングのため、線量計を保護者にも貸し出すなどの検討をお願いしたい。
今回の出張において、佐藤福島県知事、仁志田伊達市長から厳しいご意見や要望を承り、
保護者の皆さまから本当に切実なお声を聞かせていただきました。
特に要望の強かった①土壌対策支援について公私ともに国の全額補助、②子どもの内部被ばくが
果たしてどのくらいなのかが一番心配であり、健康調査を実施してほしい、
③学校外で受ける線量も含めて子どもの受ける線量を減らしていくための具体的対策や
子どもや保護者がとるべき対応を示すこと等について、文部科学省だけでなく、
府省横断的に更なる対策を打ち出していく必要があり、全力で取り組んでまいります。